2015年4月
~ スプリング エフェメラル ~
~ スプリング エフェメラル ~
早春の広葉樹林で、春いちばんに咲く小柄な花たち。よく知られる種類としてフクジュソウ(キンポウゲ科)、エゾエンゴサク(ケシ科)、カタクリ(ユリ科)があり、これらは春の短い期間にのみ花を見られることから、スプリング エフェメラル(Spring ephemeral)と呼ばれます。
雪印種苗園芸センター
<落葉樹の林床に適応した植物たち>
「スプリング エフェメラル」とは「春の儚い命」といった意味で、これらの植物は落葉樹の新芽が芽吹く頃には花を終え、頭上に大型の草本や木々の葉が展開する頃は葉や茎さえも枯らし、地中で次の春を待ちます。
早春に咲く花は、自らの葉を十分に展開するより先に開いて、花粉を運ぶ昆虫の訪問を待ちます。気温が低いこの時期に訪れる虫の種類は限られていて、植物と昆虫の大切な関係と言えます。
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<キバナカタクリ(園芸種)は日本の野生カタクリとは性質が異なる>
北海道では数年前から、あちこちの庭先でキバナカタクリの園芸種を見かけるようになりました。このキバナカタクリは日本の野生カタクリと同じ属の植物ですが別種で性質も多少、違っています。
デリケートな日本の野生カタクリを日向の花壇で育てることはできませんが、キバナカタクリは冷涼地であれば日向や半日蔭でよく育ち、株も年々増える丈夫な宿根草です。
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<蝶のスプリング エフェメラル>
これらの植物とともに生きる昆虫にもスプリング エフェメラルと呼ばれるものがあります。最も有名なのはカタクリが咲くと吸蜜に訪れるギフチョウですが、札幌近郊では運がよければウスバシロチョウを見ることができます。
ウスバシロチョウの成虫は晩春~初夏、幼虫の食草となるエゾエンゴサク、ムラサキケマン、キケマンなどの茎葉が枯れる頃に産卵するそうです。卵はそのまま夏~冬を過ごし、食草が萌芽する早春に孵化して葉を食べながら育って、遅めの春に成虫となります。この成虫を見られる期間はとても短く、個体数の減少からその機会も少なくなりました。
(文:不破規智 雪印種苗株式会社 研究開発本部)
ウスバシロチョウの成虫は晩春~初夏、幼虫の食草となるエゾエンゴサク、ムラサキケマン、キケマンなどの茎葉が枯れる頃に産卵するそうです。卵はそのまま夏~冬を過ごし、食草が萌芽する早春に孵化して葉を食べながら育って、遅めの春に成虫となります。この成虫を見られる期間はとても短く、個体数の減少からその機会も少なくなりました。
(文:不破規智 雪印種苗株式会社 研究開発本部)
雪印種苗園芸センター
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(運営会社:株式会社グリーンプランナー)
札幌市厚別区上野幌1条5丁目1番6号
温室店舗 (011)891-2803
苗木売場 (011)896-7852
営業期間
(温室店舗)2月15日~12月1日
(苗木売場)4月20日~10月27日
休業日
4月1日(月)
7月1日(月)
※7月~11月 毎週水曜定休日
営業時間
<2月~3月>9:30~15:00(温室店舗のみ)
<4月~7月>9:30~17:00
<8月~10月>9:30~16:00
<11月~12月>9:30~15:00(温室店舗のみ)
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