
シャクヤク(芍薬)はボタン科ボタン属の大型な多年草で、寒冷地でも越冬し初夏に大輪の花を咲かせます。
よく似た花にボタン(牡丹)があり分類的にも近いのですが、シャクヤクが多年草(草本)なのに対し牡丹は樹木(木本)であるところが大きな違いです。
シャクヤクは多年草(宿根草)なので冬には地上部が枯れます。そして春になると地面から萌芽してぐんぐん生長し、北海道では6月に豪華な花を咲かせます。その後は地下の太い根茎へ栄養分を蓄えて越冬に備えるのです。
ですから肥料は春の萌芽前後と花が終わってから与えるのがよく、植え付けや株分けは秋が適します。
シャクヤクは花が咲く頃とそれ以降の暑い時期に「うどんこ病」になりやすく、ひどくなるとカビで葉全体や茎までが白く見えるほどです。つぼみが膨らむ頃から注意して観察するとその兆候が見えますので、殺菌剤の散布で早めに予防するのがよいでしょう。また品種によって罹りやすいものがあり、そのような品種は避けた方がよさそうです。
バラ、キュウリなどにも「うどんこ病」はありますが、バラ科やウリ科の「うどんこ病菌」がシャクヤクやボタンへ伝染することはないそうです。
(文:雪印種苗株式会社 研究開発本部 不破規智)