
カラジウムはサトイモ科で熱帯性の植物。室内で楽しむ観葉植物のようなイメージがありますが、北海道では夏の寄せ植え素材として楽しむことができます。大きなハート型の葉はグリーン、ホワイト、赤やピンクが入り混じり、季節によって変化するのも面白いところです。
大鉢で売られていることの多いカラジウムですが、近年は初夏の園芸店で小鉢やポット苗をよく見かけるようになりました。
このまま室内で育ててもよいのですが、寄せ植え等にして屋外で育てると夏から晩秋の霜が降りる頃までカラフルな葉を楽しむことができます。札幌近郊では6月中旬に植え込み、夏の間は、葉が傷むので乾かしすぎないように少し気をつけて管理します。
基本的にはトロピカルな雰囲気の葉を楽しむ植物ですが、株が大きくなる秋にはカラーやミズバショウに似た形の花を控えめに咲かせ、冬は葉を枯らせて球根の状態で休眠します。氷点下になる屋外では越冬できないので、越冬させる場合には室内へ取り込んで水を与えず乾燥させ、春まで休眠させます。
(文:雪印種苗株式会社 研究開発本部 不破規智)