
ヒガンバナ(彼岸花)秋咲きの球根植物で曼珠沙華の別名もあります。日本人には馴染み深い花ですが、北海道の屋外ではほとんど見ることがありません。
ヒガンバナは秋に開花し、花が終わってから葉が展開する温帯性の植物なので寒冷地の屋外での越冬は難しいです。うまく越冬した場合は雪の下で葉が緑のまま生き残るそうですが、成功例は少ないようです。
それよりは、夏~秋植えの球根として気軽に楽しむことをお奨めします。まだ多くはありませんがヒガンバナの球根は北海道でも店頭に並ぶようになり、鉢植えでも簡単に咲かせることができます。お盆の頃に球根を植えれば短期間で萌芽し、植え付けからおよそ1か月後、鮮やかで繊細な花を間近で見ることができます。
ヒガンバナは全身に毒を持ちますので、人や動物が誤って食べることのないよう注意してください。
(文:雪印種苗株式会社 研究開発本部 不破規智)