
クレマチスには多くの品種がありますが、その系統と性質でいくつかのグループに分けられます。この中でもクレマチスモンタナは特に寒さに強い種類で、越冬したツルに花を咲かせる「旧枝咲き」という性質を持っています。
クレマチスモンタナの開花期は春~初夏。花が終われば夏から秋にかけて、品種によっては5メートル以上もツルを伸ばす生育旺盛な植物です。そして、このツルに翌年の花芽ができるのです。
北海道では、多くの宿根草は雪の下で越冬しますがクレマチスモンタはツルを伸ばしたまま、支柱や木に巻き付いた状態で冬を越します。この冬芽はマイナス20℃の冷気にさらされても問題なく生き延び、1~2月の寒さの中でも少しずつ大きくなります。
筆者はこのモンタナのツルを、試しに支柱から外して秋のうちに地面へ伏せ、雪の下にしてみました。そして雪解けの頃に見ると、すべてのツルが枯れていました。5株を試して、すべて同じ結果でした。株は生きていて枯れたのはツルのみで、春には株元から新しいツルが勢いよく伸びましたがこの年は花が咲きませんでした。余計なことはせず、ツルは伸ばしたまま放っておけばよかったのです。
(文:雪印種苗株式会社 研究開発本部 不破規智)