
ジャガイモは1600年頃に日本へ伝わったと言われています。国内では初めのうち観賞用として栽培されたそうで、その花は今でも美しいものです。6月下旬から7月の北海道はジャガイモの花が畑で満開となり、石川啄木が「馬鈴薯の花さく頃と なれりけり 君もこの花を好きたまふらむ」と詠んでいます。
ジャガイモの花は品種によって花色が違いますので、花を見るとおおよそ品種が分ります。「男爵薯」は濃淡のある薄紫、「メークイン」は紫と白の絞り模様、「とうや」は白、「キタアカリ」はすっきりした薄紫、などなど。花を見て品種を言い当てられるようになれれば楽しいですね。
私たちが食べているイモの部分はもちろん地中にできるものですが、時々ジャガイモの花が咲いた後にミニトマトのような形の実ができるのを見かけます。実が着きやすいかどうかは品種により差があり、気温の高い年によく着くようです。
このミニトマトに似た実は、「熟せば食べられないことはないが美味しいものではなく、お腹をこわす場合があるのでたくさん食べてはいけない」などと言われています。
(文:雪印種苗株式会社 研究開発本部 不破規智)