
クレマチスにはさまざまな種類がありいくつかのグループに分けられますが、グループによって性質が大きく異なるので上手に栽培するには一定の知識が必要です。この中で「アトラゲネ系」と呼ばれるグループにはマクロペタラとアルピナがあり、参考書などには「暑さに弱いため栽培が難しい」と書かれていることが多いのですが、寒冷地では比較的簡単に育てることができます。
クレマチス マクロペタラとアルピナは性質が似ていて、札幌近郊では越冬後の5~6月によく咲きます。余裕のある大きめの鉢に腐葉土を多めにして植え、支柱を立て、冬が来れば屋外でそのまま越冬させます。そして越冬後、5月になれば節々や地際から新芽が伸び出しますので、枯れたツルのみ掃除する程度でまた咲かせることができます。
クレマチスには珍しく3~5年、あるいは条件がよければそれ以上長く、鉢のまま植替えせずに問題なく咲かせることができますが、調子が悪くなったら植え替えるのがよいでしょう。
咲き終わった花は球果と呼ばれる綿毛状のものになり、その根元に数十粒の種子ができます。10月頃には種子が熟しますから、軽く土を被せる程度で種まきしておくと翌春5月頃に発芽します。その後本葉2~3枚の頃に鉢上げして屋外で育てれば、発芽から2~3年後に花を咲かせることができます。
(文:雪印種苗株式会社 研究開発本部 不破規智)