
カワラナデシコ(河原撫子)は秋の七草のひとつで、温暖地では5~6月、冷涼地では7月頃から秋まで咲きます。園芸品種にはピンク~赤紫・白の花色がありますが、野生の花は和風感のある優しいピンクが基本で、「なでしこ」・「やまとなでしこ」と言えばこの花を指します。
カワラナデシコの仲間は寒さに強く、園芸的には多年草(宿根草)として扱いますが、比較的短命なため2~3年で株を更新するのがよいと言われます。園芸品種は絵袋の種子が販売されていて、冷涼地では秋の発芽後ある程度生長してから冬を越し、翌年の夏に開花します。
生育環境は「河原」の名前が示すように、日当たりと風通しのよい所を好みます。丈夫な植物なので少々であれば環境が合わなくても育ちますが、風通しが良くないと徒長して倒れやすくなりますので支柱などが必要となります。
北海道には野生のカワラナデシコが分布していないとされますが、ごく近い種類であるエゾカワラナデシコの自生があります。
(文:雪印種苗株式会社 研究開発本部 不破規智)