
ヤマユリ(山百合)は主に本州の山地や平地に自生するユリで、球根はユリ根と同じように食用となるため古くから利用されてきました。また1870年代には国産の他のユリと共にヨーロッパで紹介され、花の美しさが注目を集めたことからそれ以来、日本からのユリ球根の輸出が盛んになりました。
ヤマユリの球根は10月頃に入手でき、植え頃は10~11月です。性質も栽培方法もオリエンタル系ユリと同じですが、改良品種に較べると球根が腐敗しやすい等、ややデリケートです。このため、入手したらすぐに植えるなど慎重に扱うのがよいでしょう。開花期は7~8月で、北海道では8月に入ってから咲くことが多いです。
ヤマユリは、世界中で多くの品種が愛されている「オリエンタル系ユリ」の始まりとなった祖先のひとつです。そのオリエンタル系ユリの代表がカサブランカで、「白いユリ=カサブランカ」と勘違いしている人が多いほどです。
カサブランカは1970年代にオランダで作出されましたが、使われた育種素材は複数の日本の野生ユリで、そのひとつがヤマユリでした。カサブランカの花をよく見ると、花の形や咲き方がヤマユリとよく似ていることに気付くでしょう。