
家庭園芸においても、土壌の酸度(pH)は植物をうまく育てられるかどうかの重要な要素です。多くの植物は弱酸性の土壌で問題なく生育しますが種類によっては酸性や弱アルカリ性でなければ障害を起こすものがあり、土壌酸度を調節することによってこれまで調子のよくなかった植物が見違えるほどよく育つことがあります。
日本の土壌の大部分は酸性土壌で、その中で耕作地は作物の生育に適するよう、アルカリ性の石灰資材による中和によって弱酸性に調整されています。しかし石灰は降雨や雪解け水とともに地中へ浸透して流亡するので、土壌は徐々に酸性へ戻る傾向にあります。このため繰り返しアルカリ性資材の投入で中和が行われるのですが、これをやりすぎるとアルカリ性になりすぎ、植物の種類によっては生育に適さない酸度となる恐れがあります。
一般家庭で土壌酸度を測定するために便利なのは土壌酸度計ですが、年に数回しか使わないのに数千円の道具を購入するのは、ためらわれるかと思います。それに対して酸度測定液や試験紙は数百円で購入でき、家庭園芸には十分な測定をすることができます。
土壌酸度測定液で測定するには、まず測定したい土壌に水を加えてよく混ぜ、しばらく静置して上澄みが透明になるまで待ちます(数日かかることがあります)。最後に上澄みを付属の容器に入れて測定液を数滴加え、カラーチャートの色と比較するだけです。