
近ごろの北海道では5月下旬~6月中旬に、クレマチスモンタナの咲きほこるフェンスをたまに見かけるようになりました。でも年配の方から「この花は何?」と聞かれることが多いですから、まだ広くは知られていない植物なのでしょう。
ここでは北海道の気候にぴったりのクレマチスモンタナと、鉢植えに向く春(初夏)咲きクレマチスの楽しみ方について紹介します。
クレマチスモンタナの苗は北海道では4月下旬から店頭に並び、写真付きのラベルが添付されています。苗は4~5号鉢のものを選ぶと、ほぼ確実に来年には花を見ることができます。
植え時は5~6月で、6月からツルが勢いよく伸びはじめます。このツルに来年の花が咲きますので、大事に育てることが重要です。
植える際は、地植えであればできるだけ大きな穴(苗が入っている鉢の2倍を目安に)を掘って完熟堆肥、腐葉土、緩効性肥料を入れます。鉢植えの場合は「すくすく倶楽部」など市販の培養土へ完熟堆肥と腐葉土をそれぞれ20%程度混ぜて使用します。8号鉢以上の大きな鉢に植えなければ十分な花数になりませんので、どちらかといえば鉢植えよりは地植えに適します。
ひとくちに「クレマチスモンタナ」と言ってもいくつもの品種があり、ホワイト、ピンク(淡い~濃い)、八重咲きもあります。これらは少しずつ開花期が異なるので、50cm程度離して異なる品種を植え、ツルが互いに絡み合うように育てると長く花を楽しむことができます。始めに濃いピンクが咲き、続いて淡いピンク、最後はホワイトなどと、互いに混ざり合いながら変化して行く初夏のクレマチスのフェンスは素敵なものです。
ツルが伸びている間は肥料を吸収しますので、2年目以降はこの成長期に化成肥料や液肥を追肥します。また、成長が停止する秋には肥料を控え、冬に備えます。
冬も、ツルはそのままにします。ツルを下ろして雪の下にすると雪の重みなどで枯れてしまうことが多いです。
また、植えてから4~5年で花付きが悪くなることがあります。このような時は古いツルの何本かを強めに剪定して若返らせるのがよいでしょう。