
雪解けが近くなると、店頭には草花や野菜の種子が賑やかに並びます。「種子から育てるのは苦手」という方がいらっしゃるかもしれませんが、これらの種子は一定の決まりを守れば発芽し、案外簡単に育てることができます。今回はその際に注意するべきポイントを紹介します。
種子をうまく発芽させるには、その植物に適した温度があります。一般的にはその植物の生育温度プラス3~5℃くらいで、例えばパンジー・ビオラであれば生育適温が15~20℃、発芽適温は20℃前後となります。
また、発芽に光が必要な植物と、逆に光が当たると発芽できない植物、どちらでもよい植物があります。光が必要な植物にはベゴニア、プリムラ、シソ、レタスなど案外多くあり、これらの種子に深く土をかぶせてしまうとうまく発芽しませんので注意が必要です。
このような注意点は種子の入っている袋に書かれていますから、きちんと読んで守るようにしましょう。
多くの種子は適した環境で保管すれば10年後でも発芽する力を持っています。逆に良くない環境では、ほんの数日で発芽しなくなります。一般には乾燥した冷暗所が保管に適していて、逆に高温と多湿が適さない環境です。購入したばかりの種子でも、車の中に放置すると数日で発芽する力を失う場合がありますから注意しましょう。
(文:雪印種苗株式会社 研究開発本部 不破規智)