
数ある花の中、大人はもちろん小さな子供でも知っているのがチューリップです。日本で最も知られている花と言えるかもしれません。
参考書やインターネットでは、チューリップはデリケートな植物であるかのような情報を多く見ます。この理由は、夏の気温が高い関東から南の気候を基準にしているためと思われます。
しかし冷涼地では一般に丈夫な植物で、数年は植えっぱなしでも毎年よく咲き、条件が良ければ球根が増えて混みすぎることがあるほどです。そのような時には葉が黄色くなった初夏に掘り上げて大きな球根を選び、植え直します。
チューリップは秋植えの春咲き球根で、一輪の開花期間はあまり長くありません。ですから長く楽しむためには複数の品種を植えるか、植える場所を工夫するとよいでしょう。チューリップには実に多くの品種があり、北海道での開花期は5月はじめから末頃まで様々です。また、同じ品種でも雪解けの早い場所では早く萌芽して早く咲きますから、植える場所を変えて長く楽しむこともできます。ただし八重咲き品種は花が重いので、茎が硬く育つよう特に日当たりのよい場所へ植えるのがコツです。
(文:雪印種苗株式会社 研究開発本部 不破規智)