
ムスカリは「グレープヒアシンス」の別名を持ち、ブドウの房を逆さにしたような花が印象的です。日本で一般に知られるようになったのは30年ほど前だそうで、春咲きの球根植物としては比較的新しい花と言えます。
ムスカリは、札幌近郊ではチューリップと同じ頃に咲き初夏には葉を枯らして休眠します。そして、春咲きの球根植物としては珍しく秋に再び葉が出て、そのまま冬を迎えます。この葉は雪の下でも青々としていて、雪解け後にも生長を続けた後に開花期を迎えるのです。
咲き終わった花は自然に落ちますが、品種によっては結実して黒くて小さな種子ができます。球根を植えてから3年前後で少し離れた場所に小さな花が咲くのは、こぼれ落ちた種子で殖えているためです。球根も年々増えますから、混みすぎてきたら夏の間に球根を掘り上げて植え直すのがよいでしょう。
水はけのよい場所を好み、半日蔭でも育ちますが日当たりのよい場所の方がよく花を咲かせます。
(文:雪印種苗株式会社 研究開発本部 不破規智)