
サルビア(サルビア スプレンデンス)は、日本では一年草として扱われますが元来は非耐寒性の多年草です。鮮やかな赤色の花と葉の緑色のコントラストが印象的で、花色は白色やサーモンピンク、濃い紫色の品種もありますが、丈夫なのはやはり基本的な赤色の品種のようです。
サルビアの原産地はブラジルで、草丈1mにもなる大型の草本です。それが品種改良されて現在は20~50cm程度の品種が大部分です。最初に日本に輸入されたのは明治時代だそうで、その後古くから花壇用の花として親しまれてきました。
サルビアを栽培するには、春の遅霜の心配がなくなる頃にポット苗を購入するのが一般的です。半日蔭でもよく育つので、極端に乾燥しない場所を選んで植え付けます。初夏から咲き始めますが、暑い時期にはきれいな花が咲かないので切り戻すなどして株を充実させ、秋からの開花に備えるのがよいでしょう。
サルビアの花穂は小さな花が集まった形をしており、下から上へ咲き進みます。赤色の品種はガクも赤く、花が咲き終わった後もガクが残るため花の寿命が長いように見えます。実際の花はガクから3cmほど伸びる筒状の花冠で、よく見ると先の方に雄しべや雌しべがあるのがわかります。
花は秋深くまで咲き続けますが、霜が降りれば株が枯れてしまい翌春に再生することはありません。
(文:雪印種苗株式会社 研究開発本部 不破規智)