
フクジュソウ、クロッカス、クリスマスローズなど、北国の雪解けを待ちかねて咲く花はたくさんあります。セイヨウオキナグサもそのひとつですが、国内ではあまり馴染みがないかもしれません。
日本には本州・四国・九州に自生する在来のオキナグサがあります。しかし開発や草地の荒廃、栽培を目的とした採取などによって激減しているそうです。
一方、セイヨウオキナグサはヨーロッパ~シベリアが原産地。種子で簡単に殖やせる丈夫な多年草ですから、特に寒冷地では観賞用としておすすめの花です。
セイヨウオキナグサは冬の間に地面近くへ、産毛に包まれたようなつぼみを準備しています。そして地温が上がると待っていたように生長を始め、思いがけない速さで開花します。
基本的な花色は薄紫で、株により濃淡の個性があります。濃い赤や白の品種もありますが流通量はあまり多くないようです。
早春咲きの植物としてはめずらしく、大株になると1カ月以上にわたって次々と花を咲かせます。そして受粉すると大きめの綿毛ができ、日が当たるとキラキラと輝き美しいもの。きれいな綿毛を楽しむには、隣り合わせに2株以上を植えるのがコツです。
※セイヨウオキナグサには毒がありますので、絶対に食べないでください。
(文:雪印種苗株式会社 研究開発本部 不破規智)